文化の秋。町文化祭が今日と明日の2日間開催されている。大山小学校では午前中に学習発表会が行われ、来賓として観覧した。最後の勤務校なので毎年出席しているようにしている。
大山小学校は、1年生の最少の学年9人から最多の学年6年生まで80人ほどの小規模校である。だからこそ、このような学習発表会では存在感のある主役に一人一人がなれるのである。劇では人数が足りない場合、一人が二役をこなさなければならない。
1年生は「寿限無」の劇、2,5年生は鍵盤ハーモニカやリコーダーなどの合奏、3,4年生は地域をテーマにした総合的学習の成果を発表、6年生は平和学習としての劇をそれぞれ披露した。
6年生の劇は、町内で起こった大山口列車空襲について戦争体験者から聞き取りした内容を劇化したもの。空襲のことだけでなく、戦時中の子どもの遊びや先生の体罰による躾など、軍国主義を物語る内容もあり説得力があった。子どもの遊びの中に、集落同士のけんとしてを戦争ごっこがあったという話は、児童にも時代背景が理解できたのではなかろうか。
3年生は大山の頂上や参道に生息するヒメボタルについて、調査した結果をわかりやすくまとめ発表していた。7月15日にはヒメボタルが300匹も見られたという。
どの児童も生き生きと演技していたのが印象的であった。