15の春を祝うような陽気となった今日、町内の中学校で卒業式があった。来賓として、私は大山中学校へお祝いに出かけた。
ステージを使った以前からあるスタイルの「中学校らしい」卒業式であった。大山小学校からの生徒9人も卒業していった。中学校での子どもの成長、変容ぶりは目覚ましい。小学校を卒業して3年間しかたっていないのに、男子も女子もたくましくなり、大人にぐっと近づいた感じだ。
生徒たちが送辞、答辞の中で歌った別れの歌、旅立ちの歌はきれいな声の合唱であった。校長先生の式辞にもあったように、40人の卒業生たちは仲が良く共同して活動してきた学年・学級であったようだ。教育委員会の告辞、来賓祝辞も、励ましお祝いする無難な話であった。
ただ、少し残念に思ったのは、3.11東日本大震災や被災者に関する言葉がなかったことだ。大震災の風化も懸念される向きがあるが、こんなところにも表れているのだろうか。
午後は、議会の常任委員会での予算審査を今日から始めた。2時46分には、役場内に放送があり、庁舎内にいる人みんなが黙祷をささげた。これだけでも、被災者の人たちと思いを共有することになる。毎年続けたいものだ。
大震災の犠牲者は2万人近い人たち、避難者は26万7千人余、そのうち福島の原発事故からの避難者は14万人以上。この数字だけからでも、復興はまだまだこれからである。当然、原発の再稼働など許せない。福島の人たちの気持ちを逆なでするような再稼働はありえない。