参院選結果を与党や改憲勢力が圧勝したようにマスコミは喧伝している。確かに議席の数ではそうだし、数に物を言わせて自民党改憲草案をベースにした改憲を仕掛けてくるだろう。
しかし、国民の多数は、改憲とりわけ憲法9条改定を望んでいない。アベノミクスもその成果など実感してない人が多数だ。原発再稼働も、沖縄米軍基地強化も、TPPも、もちろん安保法制=戦争法も反対が多数である。自公の議席は、政策的に裏付けられた議席とはいえない。
一方、違憲の安保法制廃止、立憲主義の回復をはじめ教育・労働・保育・介護などの共通政策を掲げて、野党共闘がすべての1人区で成立した。そのうち11の選挙区で勝利した。これは今後に大きな国民的エネルギーとなっていく予感がする。与党の圧勝とは裏腹に、まさに希望に満ちた野党共闘の結果である。
そして、自公幹部による憎悪に満ちた反共攻撃にめげず、倍増の6議席を獲得した日本共産党の議席は心強い希望の議席である。
野党の共同の力と日本共産党の確かな力は、たとえ相対的少数でも多数の国民世論を背景にして、国会で大きな力を発揮するだろうと確信している。
そんなことを思いながら、昨日は選挙ポスターを撤去した。撤去しながら、私の地域周辺は共産党のポスターが卓越していたことに改めて気づいた。