「安保法制いけん!廃止を求める大山町民の会」が発足しました!

安保法制(戦争法)の廃止の声を大山町からも挙げていこうと、昨5日夜、30名の出席で「大山町民の会」が発足しました。

発足会に先立ち、安田寿朗弁護士(鳥取県弁護士会)から「安保法制で私たちの暮らしはどうなる」の演題で講演をしていただきました。

≪講演の概要≫

弁護士会には、憲法擁護派から改憲派まで多様な弁護士がいる。が、立憲主義を守るということでは一致している。

安保法制は憲法9条1項を破壊し、立憲主義に明確に違反する。なぜ立憲主義が必要か・・・戦争に至った戦前の歴史の反省から、時の政権(権力者)が都合よく憲法を解釈して政治をしないため。

安保法制で今後どうなるか・・・①戦争ができる国になる。②国際貢献と称して、これまでの人道支援に加えて武力行使もできる後方支援(軍事支援)が可能に。米国は大歓迎。逆にテロの脅威が。③軍事費の拡大ーいま日本は軍事費をGDPの1%未満としているが、今後はこの枠をはずすだろう。そして、教育や福祉の予算をさらに削減する。④情報の管理統制ー秘密保護法が機能する。報道統制はすでに始まっている。道徳の教科化によって教育の統制も始まるだろう。

中国の脅威やテロへの対処・対抗を口実に、これらを正当化する。

日本の役割・・・いま国際社会には、アメリカなど有志連合にもテロ集団にも物が言える存在が必要だ。その役割を果たすのが、憲法9条を持つ日本だ。世界に日本しかない。

安保法制は廃止に追い込まなければならない。そのために、野党は垣根を超えた新しい取り組み、共闘をしてほしい。そして、今本当に日本の流れを変えなければならない。

来年の参院選挙に備えて、「山陰から日本の流れを変える会」が民主党中央の態度決定を待たずに統一候補を擁立して共闘することを決めた。(候補として名が挙がっている)福嶋氏は、共産党も含めた共闘を望んでいる。「大山町民の会」の名で共闘・選挙協力を呼びかけてほしい。

 

講演の後、会の名称、役員、会則を正式に決定した後、アピールを採択しました。また、リレートークで7人が発言しました。そして、今後の行動計画(例えば、毎月3日と19日にスタンディングアピールなど)が事務局から提案されました。みなさんの意気込みが感じられる 会のスタートになりました。

 

≪アピール文≫

安保法制いけん!廃止を求める大山町民の会アピール案

大山町から声を上げ、私たち主権者の声で平和な日本を取り戻そう

さる9月19日未明、安倍自公政権は、多くの人々が反対の声をあげていたにもかかわらず、また、衆議院憲法審査会で与党が推薦した憲法学者を含めた3人全員の憲法学者が「憲法違反」の法律と判定したにもかかわらず、安全保障関連法(安保法制)を数の力で押し切り強行成立させました。

安保法制は、国民の命と平和な暮らしを守るためと説明していますが、自衛隊を「海外で武力行使を可能」にし、「戦闘地域で兵站活動を可能」にするなど、米国の世界戦略に従って日本を海外で戦争する国に変えてしまう憲法違反の「戦争法」そのものです。

このような憲法違反の悪法の発動を、主権者たる私たち国民は黙って見過ごすことは絶対にできません。

そこで私たちは、安保法制廃止の一点で一致できる人々が自主的に「安保法制いけん!廃止を求める大山町民の会」を立ち上げたいと思います。

私たちは、大山町から安保法制廃止の声をあげるとともに、安保法制に反対する野党の共闘・選挙協力を求めていきます。

かけがえのない若者たちや友人、恋人、夫、子供や孫たちを戦場に送るようなことにならないよう、日本の政治に立憲主義と民主主義を取り戻し、平和な大山町の未来を築くため、それぞれの立場や政党支持の違いを乗り越え、力を合わせ行動しましょう。

国会で可決した安保法制は、国会で廃止することができます。集団的自衛権行使容認という憲法違反の閣議決定も内閣を変えれば撤回することができます。

私たち一人一人が主権者として自分で考え、声を上げ、周りの人にはたらきかければ、必ず変えられます。変えましょう。一人でも多くのみなさんのご賛同を心より願っています。

                       安保法制いけん!廃止を求める大山町民の会

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