議員研修会での講演2題

県の町村議会議員研修会が北栄町であった。二人の講演を聴いた。

午前は、「人口減少時代の地方自治体」の演題で松谷明彦氏(政策研究大学院大学名誉教授)が話された。これからの日本の人口減少はどうしようもないもので、これを受け入れ、経済や社会の仕組みを変えていくべきだいう話は、納得がいくものであった。

しかし、午後の「激変する世界と日本外交=リーダーシップ問われる時代=」(時事通信社 解説委員:明石和康氏)の話は、納得のいかない、且つ希望のない内容であった。米国・中国・北朝鮮・ロシアの関係を引き合いに出しながら、安倍政権の政策を肯定するものであった。世界の現実は、お互いの国の力関係で成り立っている、だから、安倍首相が集団的自衛権行使容認を決断したことは必要な措置であり、同盟国間では当然であると。

第二次世界大戦後、憲法9条を持つ日本、世界が目指すべき方向は、国連憲章にある「紛争は話し合いで解決する」ことである。明石氏にはその視点が微塵もなかった。

多様な議員がいる研修会に、このような講師を選んだのは、単に事務局のミスか?

ASEAN(東南アジア諸国連合)のような平和の枠組みを北東アジアにもと、「北東アジア平和協力構想」を日本共産党は提唱している。今日の講演を聞き、改めてこの党の先見性を感じた。